シンプルに暮らしたい

心も身体も生活も。シンプル、持たない、捨てる。自分の好きなものに囲まれた満足いく生活を目指して。どこまで身軽になれるかな?

シンプルライフ本レビュー:「フランス人は10着しか服を持たない」

結論から言うと今年一番買ってよかった本でした。
私としては、安野モヨコ氏の著書美人画報ハイパー (講談社文庫)を買った時くらい手放せない一冊になってしまった。

Amazonの商品説明を引用してざっくりとした内容をご紹介。

高級料理を食べて、たくさん買い物をして、 あちこち旅行をしても、 心からの満足を感じられないあなたへ。

典型的なカリフォルニアガールだった著者は、 フランスの貴族の家にホームステイすることになる。 その家を取り仕切るマダム・シックから学んだのは、 毎日を“特別な日"のように生きること。

間食はせず、食事を存分に楽しむ。 上質なものを少しだけ持ち、大切に使う。 *日常の中に、ささやかな喜びを見つける。 情熱的に、お金をかけずに、生活を心から楽しむ方法が満載。
フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質"を高める秘訣~より

読むか迷ったけど…

最初、読もうかどうか迷った時に思ったことが「別にフランスに憧れないし」だった。
外国での暮らし!ここがこんなに素晴らしいと言われても、日本に住む自分には実践できないことも多いから。

ただ、フランス人にかぎらずですが、ヨーロッパ人の古い物を大事に使う考え方というのは共感が覚えるものがあるので、シンプルに生きるためのヒントがあるのではないかと思い手にとってみました。
(あと、かなり売れてる様子だったのでベストセラーの理由も知りたかった)

驚いたことにこういうライフスタイル本は薄っぺらい(文字少ない)本が多い中、かなりの文章量でしたし、翻訳本のせいか読みごたえがある構成になっていました。

私の気になった部分をまとめてみました。

お腹を空くのはとてもよいことだと気づいた(P23)

この言葉は私も最近感じていた言葉です。
ストレスを食べることで解消しやすい自分ですが、たまたま野菜だけの鍋を食べて寝た翌日。
今までにないスッキリ感を味わいました。
さらに、

毎日、自分と家族のために、盛り付けにこだわって料理を作れば、食事の時間を大切にしょう、体に良い物を味わって食べようという意識が高くなる。(p37)

これについては、全然今までできてなかったこと。
二人しかいないからいいやと、大皿でドーン!
大皿料理を減らして個別に盛り付けていこうと誓いました。

家がいつでもきちんと片付いて見えるように、毎日「スピード掃除」をするのものいい。(P53

これは、「10分間集中して掃除をする」と同じ理論ですね。
やっぱり掃除が苦手な人ほど時間を区切ってスピード掃除を実践することがいいのかも。

著者は、エクササイズにもなりますとのこと。  

自分で期間を決めて、「10着のワードローブ」に挑戦してみる(P75

これこそこの本のメインテーマ(邦題においては)ですね。
ルールを決めて、その季節のワードローブを10着選ぶというもの。
自分もそのうちチャレンジしようと思います。

家でいい服を着たまま家事をする時は、エプロンを着ける(P72

恥ずかしながら!
実はこの言葉すごく、胸に来ました。
私本当に洋服をダメにしてしまうことが多くて、だから安物でいいやと思っていたんですが、大事に着るという意識が低すぎました。
今後はこれに気をつけていきたい。

自分のスタイルを確立すれば、どんな服を買うべきか迷わなくなる(P90

まだまだ、自分のスタイルが確立できてないですね。
もう35歳にもなるのに…。
自分のスタイルを確立するのも今後の目標ですね。

物質主義は幸せになれるわけではない

ざっくりとまとめましたが、ミニマリストを目指す本というより、シンプルで質の高い生活を自分で作っていくにはどうするのかという趣の本です。

著者はそんな生活を「シックな生活」といっておりました。

日本人だったら結構当たり前のことでも著者は驚いたりするので、アメリカ人ってみんなそうなの?と逆の意味で驚いたりもしますが、アメリカ人の暮らしがいかに物質主義的なのかということも理解できる著書のように思います。

このまとめた以外にもメイク、エクササイズ、教養と様々なシックに生きる方法を伝えてくれています。

最近、自分のやる気がなくてダメだな、このままじゃいけないという気持ちにカツを入れてくれる1冊ですので、年末に読むと来年に向けてやる気になること間違いなしですよ。